1974年のワイン(昭和49年・2024年に50歳)


1974年産ワインで最も注意すべき事は偽物を買わない事。
実は大量に流通しています。(具体的な銘柄名は明かしません。)

1977年産や1987年産にも同じことがいえます。

古酒が誤解される危機感を感じ問題提起することにしました。

今まで贋物といえば、ブローカーなどが細工する
高級ワインの事を指していましたが、ここで述べるのは
商業的生産者が造る安価な古酒です。

現存数が極めて少なく「10年前でさえ殆ど流通していなかった
1974年産ワイン」が近年どうして急増しているのでしょうか。


ワインが誕生して30〜40年も経過すると蔵元にあるワインは
コルクを打ち直す時期に差し掛かかります。

この際、ピークを過ぎてしまった安価な古酒の中身を捨て、
若いワインを詰替え、味の調整をする事があるようです。
(特に経済危機が続くスペイン産。。。
中身が若返り、安くてラベルはピカピカ。)


それも中身を半分以上、詰め替えたかと推測される
大胆なフェイクもあり、ワイン愛好家なら絶対に異常と気付くレベル。

全身手術を施された偽物がネット上で「まだまだ飲める」と
賞賛されている事にヴィンテージワイン好きの店長は危機感を感じます。


量産される「商業的古酒」の背景には、
本物の古酒が値上がりしている事実があります。

ヴィンテージワインの需要に目を付けた生産者が
プレゼントを少しでも安く購入したいお客様の気持ちを利用し
ピカピカの古酒を量産するのでしょう。

偽物だと気付かず購入したお客様が
SNSやVinicaなどに投稿されていると残念な気持ちになります。

1974年の場合は有名な格付けシャトーワインにも安価な
リコンディション品が見受けられます。


当然のことながら本来、古酒の在庫は減り続ける一方です。

コルクが折れやすくなったり、味わいが変化し
中身がおじいちゃんになっていたり。。。

人間が歳を重ねるようにワインも年輪を刻んでいく。

それが本物の古酒というもの。

吉田店長は安価なフェイクは仕入れの対象外と考えており、
嘘をついてまで売りたくありません。


話は長くなりましたが、売上至上主義なワインに気を付けましょう。
これ以上はネット上ではお話できません。


当店は状態の良さを見極めたオールドワイン専門店の品揃えと
定温管理で全国からご注文を頂いてます。

他にも年代別に分けてみました。初めての方もお気軽に!
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