こういう出逢いがあるから古酒は面白い。
貴重な作品を航空便で輸入しました!
本物のボルドーワインの価格は、この10年で隣国のブームによる
大量買い付けで高騰を続けてきましたが、蔵出しならではの控えめな価格が嬉しい(涙)
若いうちはタンニンが豊富といわれた1983年ヴィンテージですが
熟成と共にエレガントになり、隠れた良年ではないでしょうか。
この年になると若いワインが足されている古酒が多いのですが
本作はノンリコルク=本物のヴィンテージワインです!
フランス ボルドー
●Ch.ボーセジュール・べコ1983年
眼下にブドウ畑がひろがるサンテミリオンの丘の上、
ボルドー屈指の眺望と美しい白壁の醸造所を有します。
古代ローマ人の頃から醸造が行われたそうで
1920年にボーセジュールの名で生産されるようになり、
1969年ミシェル・ベコがシャトーを購入しました。
フランス革命後からサンテミリオンに居を構えたベコ家は、
当時から栽培を行い1929年にはCh.カルテを所有しましたが
畑は小さく、ボーセジュールを購入することで面積を広げました。
第1特別級に格付けされたベコは1980年代にランクを一旦落としましたが
強さ主体ではなく、繊細さも評価する日本人にはピッタリなんです。
フランスから空輸後、さっそく(仕事と称して)試飲しました!
エッジはガーネットが見られ、中心はルビー色。
ボルドーの由緒正しいワインだけが持っている樽香や
ブラックチェリー、ミント、いちじく、仄かに葉巻を想わせる
アロマには色気があり、グラスの中から放たれる立ち香だけでなく、
含み香となっても凛と存在し続けます。
主張というよりは奥ゆかしく。
無名なサンテミリオンだと、もう枯れているか
若いワインが足されたフェイク(安価なのでバレバレ。。)も
散見されますが、名門の安定感は流石ですね。
上立ち香から想像した濃さや複雑性は控えめですが、
温度が上がるにつれ見せてくれるチャーミングな紅茶感があり、
ブルゴーニュ好きにも好まれるかも。(個人的見解)
赤身肉、豚の角煮、もしくは軽めの生ハム(欧州産限定)や
クセのないナチュラルチーズをトロトロになるまで室温に馴染ませると良いでしょう。
グラスは少し大きめのボルドーグラスを推薦します。
今まさに飲み頃ですが、今回入荷できた個体はコンディションが素晴らしく、
コルクも良質で長いものが打たれているため、まだ10年前後の保存は耐えられるかも。
最終在庫となりました。再入荷は無いと思われます。。
赤ワイン 品種メルロー、カベルネフラン主体 750mL
航空便にて輸入しました。
※リコルクはしてない本物の古酒のため抜栓は慎重に行ってください。
螺旋が長めのソムリエナイフを推薦します。レストランへの持込みも安心ですね。
※繊細なので当日には飲みきってください。(さすがに2日目の香りは抜けてました)
ヴィンテージワインについてご一読ください。
https://www.yoshidawines.com/page/10